講座番号
3211

陶ことはじめ―さまざまな土にふれる

近くて遠い存在になってしまった土。その土にふれ、手のなかでかたちが生まれる悦びを感じてみませんか。素材と向き合い、手で考えることで、土との素敵な会話が生まれてくるでしょう。日々の暮らしのなかに、新しいものが生まれたとき、何を感じ、何を思うのでしょう。

講座内容

第1~10回 講義―陶とは、土・釉薬について/赤土・白土にふれる/作品構想/土選び/成形/釉薬かけ/窯出し/講評

開講日 2010年9月30日~12月16日の木曜日(10月28日、11月4日除く) 全10回
時間 17時00分~19時30分
場所 八王子キャンパス
受講料 3万8000円(材料費・焼成費別途1万円)
定員 15名
申し込み締切 9月9日必着
講師 樋口健彦[現代美術作家、本学非常勤講師。陶や墨等を素材に、球体や層状の形体などを制作]

コラム 学生からの刺激とともに―陶アトリエにて

co_01.jpgのサムネール画像

多摩美術大学の工芸学科、土のにおいがする陶クラスのアトリエは、真剣な眼差しで制作に励む美大生たちの熱気に包まれています。陶のアトリエには、幾つもの巨大な電気・ガス窯や、数多くの釉薬など、彼らが試行錯誤しながら制作できる環境が整えられています。また至るところに、学生が制作した身の丈ほどの大きさの陶の作品や、幾種類もの釉薬をかけ、試し焼いた陶片などが、無造作に置かれています。

本講座では、八王子キャンパスの充実した設備を使用し、土という素材に向き合い、イメージを重ねながら、陶(ヤキモノ)を制作していきます。学生たちから刺激を受けることで、日常生活では体感することが少なくなった感覚を呼び起こし、自分の気がつかなかった一面に気づくことができる。そんな貴重な時間を手に入れてみませんか。(文・浜端麻玲〈事務局〉)