2011年度春期講座

講座番号
1131

からだの動きを楽しむ―“真似するカラダ”の面白さ

体を使って表現すること、それはまるで絵を描くように、自由にひろがりある世界へと思考を誘います。さまざまな身体表現について知り、まずは体をほぐすことから始めていきましょう。言葉を使わずに自分の想いを伝える動きを、「真似すること」で体感してみませんか。

講座内容

第1~3回 講義―「からだ」の動きと表現の魅力(國吉)/演習―体をほぐし、ヒトの真似・モノの真似をしてみよう(伊藤)

開講日 2011年5月28日~6月18日の土曜日(6月4日除く) 全3回
時間 【講義/第1回】15時00分~16時30分
【演習/第2・3回】15時00分~17時00分
場所 上野毛キャンパス
受講料 8800円
定員 30名
申し込み締切 5月6日必着
講師 伊藤千枝[振付家、演出家、ダンサー、桜美林大学非常勤講師。珍しいキノコ舞踊団主宰]
國吉和子[舞踊研究・評論家、本学客員教授。『夢の衣裳・記憶の壺』著、『見ることの距離』編]

コラム 「身近なしぐさから表現へ」

 

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身体で表現されるさまざまな動きのなかで、日常的なしぐさを意識的に取り上げてみると、それが時に型として洗練され、表現されていることがあります。

たとえば「つまずく」という動き。日本舞踊や歌舞伎においては、「おこつき」と呼ばれる動作のひとつです。それまでのなめらかな一連の動きを止め、心理的なアクセントを置く場合に用いられる重要なしぐさであるといいます。

また、かの有名なチャップリンは、喜劇のなかで「つまずく」行為を何度となく演じています。その軽快な動きは、単に観客を笑いに誘うだけでなく、物語にリズムを与える表現として取り入れられています。

こうして表現された動きをひも解いてみると、日常的なしぐさ、さらには「つまずく」という偶発的な行為でさえも、表現のもとになっている面白さがあります。

まずは自分のしぐさから、あるいは自分を取り巻くヒトやモノの動きから、身体で表現する楽しみを、見つけてみませんか。

(文・石井葵〈事務局〉)

写真=ダンサーと観客が同じ目線でダンスを体験し、楽しむ(「珍しいキノコ舞踊団」公演より)