2012年度秋冬期講座

講座番号
3111

連続講座 「世紀を歩く―美術と文化Ⅱ:13世紀」

人類は地域や民族によって異なった時間を持ち、それぞれ特有の思想・文化を創り上げてきました。けれども、西欧社会が中心をなしているように思いがちです。そんな既成の眼差しからはずれて、ひとつの世紀を、芸術を中心に歩くことで、人類の文化の多様さを確かめていきます。

開講日時・講座内容・講師

第1回 2012年9月15日(土)10時30分~12時00分
「はじめに―なぜ13世紀か」
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
第2回 9月15日(土)13時00分~14時30分
「絵巻物―新たな物語」
―物語の多様性、北野天神縁起絵巻、一遍上人絵伝、華厳宗祖師絵伝、平治物語絵巻
島尾新[美術史家、学習院大学教授。専門は日本中世絵画史。特に室町時代の水墨画を研究]
第3回 9月29日(土)10時30分~12時00分
「アッシジ サン・フランチェスコ聖堂の壁画」
―中世末期、ルネサンスの起源、画家の個性、聖フランチェスコ、現実性
松浦弘明[美術史家、本学教授。専門はイタリア中世・ルネサンス絵画史]
第4回 10月6日(土)13時00分~14時30分
「マルコ・ポーロの『東方見聞録』」
―旅行記、驚異、世界地誌、TO図
月村辰雄[フランス文学者、東京大学教授。専門はフランス中世文学、ヨーロッパ読書史]
第5回 10月13日(土)13時00分~14時30分
「ゴシックの世紀―ノートルダム大聖堂、シャルトル大聖堂他」
―尖塔、光、ステンドグラス、構造、高さ
田淵諭[建築家、本学教授。教会やホール、ギャラリー等の建築、キャンパス設計を手掛ける]
第6回 10月27日(土)13時00分~14時30分
「鎌倉の街―地震、大火の世紀」
―天変地異、日蓮、忍性、陰陽師、大仏
清田義英[歴史学者、本学名誉教授。著書に『中世寺院法史の研究』『鎌倉の弘法者』他]
第7回 10月27日(土)15時30分~17時00分
「チンギス・ハーンの登場」
―モンゴル帝国建国、オン・ハン、ジャムハ、『モンゴル秘史』、『集史』
吉田順一[歴史学者、早稲田大学名誉教授。日本モンゴル協会会長。近著に『モンゴル史研究』]
第8回 11月10日(土)13時00分~14時30分
「アレゴリーについて」
―キリスト教、象徴、観念の優位、教化
本江邦夫[美術評論家、本学教授。専門は近・現代美術研究。著書に『オディロン・ルドン』他]
第9回 11月17日(土)13時00分~14時30分
「鎌倉彫刻―運慶、快慶」
―両天才・運慶の気根/快慶の悠然、肖像・写実の実相、檜・寄せ木法/玉眼法
竹田光幸[木彫刻家、本学教授。近年は象徴的な「柱」「光と影」を主題にした木彫作品を制作]
第10回 12月8日(土)10時30分~12時00分
「ジョットの革新」
―聖母子像の変化、空間の合理性、彫像性、アルノルフォ・ディ・カンビオ、同時代性
松浦弘明[美術史家、本学教授。専門はイタリア中世・ルネサンス絵画史]
第11回 12月8日(土)13時00分~14時30分
「高弁(明恵上人)―夢と仏教」
―宗教実践としての夢見、神託と夢告、東アジア仏教のネットワーク、夢・教理・実践の相互作用
前川健一[仏教学者、東洋哲学研究所研究員。専門は日本仏教思想史、生命倫理学]
第12回 2013年1月19日(土)13時00分~14時30分
「スコラ哲学全盛」
―キリスト教神学との関係、普遍論争、アリストテレス哲学の再移入、修道会と大学、トマス・アクィナス
松田直成[哲学史家、本学教授。フッサールの現象学の発展と今日的意味を探求]
第13回 2013年1月19日(土)15時30分~17時00分
「無常を生きる―鴨長明『方丈記』」
―乱世、天変地異、無常、歌と楽、隠者
安藤礼二[文芸評論家、本学准教授。考古学と民俗学から文学を研究。著書に『光の曼陀羅』他]
第14回 2013年1月26日(土)13時00分~14時30分 ※神奈川県立金沢文庫で実施。
「金沢文庫―鎌倉の学問」
―学文、聖教、外典、博士家、禅律
西岡芳文[金沢文庫学芸課長。近年は中世都市鎌倉を中心とする宗教的ネットワークを研究]
第15回 2013年2月16日(土)13時00分~14時30分
「黄金比のルーツ―フィボナッチ数の謎」
―黄金分割、黄金比、ウサギのつがい、インド・アラビア数字
中村滋[数学者、東京海洋大学名誉教授。日本フィボナッチ協会代表。専門は数論]
第16回 2013年2月16日(土)15時30分~17時00分
「道元禅師―曹洞禅」
―只管打坐、黙照禅、永平寺、正法眼蔵、典座教訓
枡野俊明[禅僧、建功寺住職、庭園デザイナー、本学教授。禅の精神に基づく庭園を多数デザイン]
第17回 2013年2月23日(土)13時00分~14時30分
「牧谿と玉澗―日本水墨画の『古典』」
―南宋絵画、禅余画、画僧、東山御物
板倉聖哲[美術史家、東京大学東洋文化研究所准教授。専門は中国が中心の東アジア絵画史]
第18回 2013年2月23日(土)15時30分~17時00分
「源実朝『金槐和歌集』」
―万葉、古今、新古今、定家
平出隆[詩人、作家、造本家、本学教授。詩歌、小説、エッセイなどで言葉の多様性を探求する]
場所 上野毛キャンパス、第14回のみ神奈川県立金沢文庫(現地集合・現地解散)
受講料 全18回 1万5000円、1回ごとの受講は各回1000円(第14回のみ1500円) ※第14回の交通費は各自お支払いいただきます(入館料は受講料に含まれます)。
定員 各100名
申し込み締切 全18回および第1・2回は8月25日、第3回以降は各回の3週間前の土曜日、ただし第12~14回のみ12月22日(すべて必着)

本講座のみ、Eメールでのお申し込みも可能です。

必要事項を記入のうえ、下記アドレスまでお送りください。

必要事項

  1. 講座名「世紀を歩く―13世紀」
  2. 受講希望回(「全回」または第○回)
  3. 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)
  4. 性別
  5. 生年月日
  6. 電話番号
  7. 学生は学校名・学年、本学卒業生はその旨
  8. 「HPをみて申し込み」と明記

お申し込み先

 

   life@tamabi.ac.jp

 

講座レポート「世紀を歩く」

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今年度より始まった連続講座『世紀を歩く』。同時代に起きたさまざまな出来事を、芸術を軸に眺めてきました。 今春の「17世紀」に続き、この秋冬は「13世紀」を取り上げます。日本は鎌倉時代。鎌倉文化の質の高さと世界との対峙を、全18回のテーマでじっくりと読み解いてみませんか。

 

写真=「17世紀―オランダ黄金時代の絵画」の講座風景(講師:小林頼子)