2013年度 春期講座

講座番号
1311

連続講座 「世紀を歩く―美術と文化Ⅲ:19世紀」

人類は地域や民族によって異なった時間を持ち、それぞれ特有の思想・文化を創り上げてきました。けれども、西欧社会が中心をなしているように思いがちです。そんな既成の眼差しからはずれて、ひとつの世紀を、芸術を中心に歩くことで、人類の文化の多様さを確かめていきます。

開講日時・講座内容・講師

第1回 2013年5月11日(土)13時30分~15時00分
「はじめに―なぜ19世紀か」
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
第2回 5月11日(土)15時30分~17時00分
「江戸の戯作者」
―日本十九世紀絵入小説、『南総里見八犬伝』、読本(よみほん)・草双紙、山東京伝・曲亭馬琴・仮名垣魯文、板本と活版
高木元[国文学者、千葉大学教授。専門は日本の19世紀小説。著書に『江戸読本の研究』他]
第3回 5月18日(土)13時30分~15時00分
「万国博覧会とエッフェル塔」
―鉄の時代、都市のランドマーク、ナショナリズム、東京スカイツリー、ロンドンのシャード
宝木範義[美術評論家、明星大学特別教授。専門は近代美術史、デザイン史。『パリ物語』著]
第4回 5月18日(土)15時30分~17時00分
「フランスのロマン主義の画家たち」
―新古典主義、崇高、ドラクロワ、ジェリコー、オリエンタリズム
本江邦夫[美術評論家、本学教授。専門は近・現代美術研究。著書に『オディロン・ルドン』他]
第5回 6月8日(土)13時30分~15時00分
「写真・映画の始まり―ダゲレオタイプからシネマトグラフへ」
―ダゲール、連続写真、映画前史、リュミエール兄弟、メリエス
西嶋憲生[映像評論家、本学教授。実験映像をはじめ、映像芸術・文化の歴史と理論を研究]
第6回 6月8日(土)15時30分~17時00分
「高橋由一」
―油画、《鮭》、由一像/由一観、事業運営、広報宣伝
角田拓朗[神奈川県立歴史博物館学芸員。専門は近代日本美術史、特に19世紀日本絵画史]
第7回 6月22日(土)13時30分~15時00分
「カタルーニャ・ルネッサンサ」
―カタルーニャ的なるものへ、インディアノス、アル・カドラット・ドール(黄金の街区)、アントニ・ガウディ、カタルーニャ・ムダルニズマ(カタロニア近代芸術運動)
入江正之[建築家、早稲田大学教授。スペイン・カタルーニャの建築思潮とガウディを研究]
第8回 6月22日(土)15時30分~17時00分
「北斎、広重」
―葛飾北斎、歌川広重、奇想、浮世絵、風景版画
島尾新[美術史家、学習院大学教授。専門は日本中世絵画史。特に室町時代の水墨画を研究]
第9回 7月6日(土)13時30分~15時00分
「進化論」
―ダーウィニズム、今西自然学、進化とは、日本の自然観、生命科学、生物学的思考へのパラダイムシフト
祐乗坊進[造園家、本学非常勤講師。人と自然と街の心地よい環境デザインを目指す]
第10回 7月6日(土)15時30分~17時00分
「岡倉天心」
―フェノロサ、東京美術学校、アジア、『茶の本』、仏教
安藤礼二[文芸評論家、本学准教授。考古学と民俗学から文学を研究。著書に『光の曼陀羅』他]
第11回 10月26日(土)13時30分~15時00分
「ベル・エポック」
―世紀末、第三共和制、マラルメ、象徴主義、アール・ヌーヴォー
海老塚耕一[美術家、本学教授。素敵なあそびとしての美術の楽しさを、制作と理論から探る]
第12回 10月26日(土)15時30分~17時00分
「正岡子規」
―筆、愉快、かわうそ、写生帖
平出隆[詩人、作家、造本家、本学教授。詩歌、小説、エッセイなどで言葉の多様性を探求する]
第13回 11月9日(土)13時30分~15時00分
「渡辺崋山」
―武士と絵師、谷文晁、肖像画、文人画と風俗画、《一掃百態図》と『北斎漫画』
小川敦生[美術ジャーナリスト、本学教授。日経BP社編集委員、日本経済新聞社記者を経て現職]
第14回 11月9日(土)15時30分~17時00分
「良寛」
―雪国で春を待つ心、自由港出雲崎の少年時代、受け押し返す歌、時代の宿命の中で生きる、そのなかでの大愚良寛
北川フラム[アートディレクター。「瀬戸内国際芸術祭」などアートを通して地域づくりを実践]
第15回 12月7日(土)13時30分~15時00分
「マルクス」
―ヘーゲル、フォイエルバッハ、唯物史観、上部構造と下部構造、資本主義と社会主義
松田直成[哲学史家、本学教授。フッサールの現象学の発展と今日的意味を探求する]
第16回  12月7日(土)15時30分~17時00分
「精神分析の誕生」
―フロイト、ユング、無意識、イメージ、芸術療法
伊集院清一[医学博士、本学教授。専門は精神医学。近刊に『風景構成法―「枠組」のなかの心象』]
第17回 2014年1月11日(土)13時30分~15時00分
「ラファエル前派の画家たち」
―イタリア、モデル、文学、プリミティヴ、美術館
高橋裕子[美術史家、学習院大学教授。専門は西洋美術史、芸術学。著書に『イギリス美術』他]
第18回 2014年1月11日(土)15時30分~17時00分
「19世紀の音楽」
―ベートーヴェン、第九、市民社会、調性音楽、ロマン派
小穴晶子[美学者、本学教授。専門は18世紀フランスの音楽美学。編著に『バロックの魅力』
第19回 2014年2月22日(土)13時30分~15時00分
「伊能忠敬」
―地図、日本図、測量、絵画
田良島哲[東京国立博物館学芸研究部調査研究課長。専門は日本史、史料学]
第20回 2014年2月22日(土)15時30分~17時00分
「フランスの写実主義の画家たち」
―クールベ、ミレー、マネ、パリ・コミューン、印象主義
本江邦夫[美術評論家、本学教授。専門は近・現代美術研究。著書に『オディロン・ルドン』他]
時間 【奇数回】13時30分〜15時00分
【偶数回】15時30分〜17時00分
場所 中町ふれあいホール(東急大井町線上野毛駅から徒歩12分、または東急田園都市線用賀駅からバス10分/本学上野毛キャンパスから徒歩8分)
※前シリーズまでと開講場所が異なります。ご注意ください。
受講料 全20回:1万6000円 / 前期(第1~10回)のみ、後期(第11~20回)のみ: 各10回1万円 / 1回ごとの受講:各回1000円
定員 各回100名
申し込み締切 全20回、前期のみ、第1・2回:4月17日 / 後期のみ:10月5日 / 第3~20回:各回の3週間前の土曜日(すべて必着)
共催 世田谷区教育委員会

本講座のみ、Eメールでのお申し込みも可能です。

必要事項を記入のうえ、下記アドレスまでお送りください。

必要事項

  1. 講座名「世紀を歩く―19世紀」
  2. 受講希望回(「全回」「前期(後期)のみ」「第○回」)
  3. 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)
  4. 性別
  5. 生年月日
  6. 電話番号
  7. 学生は学校名・学年、本学卒業生はその旨
  8. 「HPをみて申し込み」と明記

お申し込み先

 

   life@tamabi.ac.jp

 

本講座のお申し込み上のご注意


お申し込みは「全回」「前期(後期)のみ」「1回ごと」でお受けいたします。

※ただし「前期のみ」の場合、後期の受講は優先にはなりません(改めて抽選になります)。
全回を通してご希望の場合は「全回」での申し込みをお勧めいたします。