講座レポート

「美術館のかたち―人々が美術に出会うまで」
池谷孝雄さん、海老塚耕一さん、逢坂恵理子さん、渡川直樹さん

【2012年5月11日~6月21日(木・金)】

私たちが美術館で作品に出会うまでには、さまざまな過程があり、さまざまな人々が関わっています。
作家やコレクター、企画者や学芸員、展示作業や作品運搬、その他展覧会の開催に関わる多くの人々、などなど···。今回はそういった方々を講師に迎え、講義と演習の両面から「美術館とは何か」を知り、考えていきました。

講座の最終回には、国内外の美術品輸送を手掛けるヤマトロジスティクス株式会社の倉庫を訪れ、美術品梱包の演習を行いました。
皿や掛け軸の梱包とその展示の仕方、仏像や絵画輸送の方法などを、受講生のみなさんはレプリカを用いながら、実際に体験。また最後には、美術品運搬には欠かせない特殊な運搬車を見せていただくなど、とても貴重な経験となったようです。

いつもは見えない展覧会の裏側を知ることができた本講座。
「これから美術館で展覧会を鑑賞するときには、今までとは異なった視点で見ちゃうわね」とおっしゃった受講生の方の言葉が印象的でした。

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