講座レポート

「モノクローム絵画」
単色で表現することへの憧れ

【2012年5月12日~7月7日(土)】

単色の表現を、東洋と西洋それぞれの視点から探る本講座。
本学絵画学科(日本画)教授の中野嘉之さんと、芸術学科教授の海老塚耕一さんを講師に、古くて新しい表現方法をさまざまな素材で試みました。

初回は、講師2人による対談から始まります。単色で描くことで見えてくる、表現の奥深さ、面白さについて話が弾みました。
続く中野さんの回では、「墨に五彩あり」といわれる墨色の魅力とダンボール等を用いたさまざまな技法から墨の世界にふれました。みなさん、墨が見せる豊かな表情に惹きこまれていました。

さらに、後半の海老塚さんの回では、イヴ・クラインやサム・フランシスの作品を念頭に、ウルトラマリン・ブルーの顔料1色と蜜蝋で描くエンコスティック技法や、白い画面に白色の画材で描いてみたり、黒い紙に黒い鉛筆でフロッタージュ(こすり出し)を行いました。
現代美術におけるモノクロームの多様な表現にふれ、色や素材との対話のなかでじっくり描く作業には、新鮮な発見と驚きが多くあったようです。

単色で表現することの面白さ、難しさを体験しながら、受講生のみなさんが、新たな表現の世界を手に入れ、満足感と充実感が伝わってくる講座となりました。

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